コンDVDは週末までおあずけだよ(´・ω・`)
なのでヤッタマン見る前にこれを見ろ、って訳でやっとこさ見てきた「貝」の感想でも書こうかと思います。あれだね。映画を見る前に宣伝番組を見過ぎるのもどうかと思いました。色んな番組で撮影中の裏話を聞き過ぎたせいで、覚えのあるシーンごとにそのエピソードが浮かんでくるという罠。べぇ師匠が出て来りゃ「肉まん・あんまん・メガネまん」を思い出し、仲間ちゃんがなかいさんの頭をバリカンで刈るシーンでは「ほんっと痛くてー血ぃ出てるかと思ったもん。でもなかまゆきえには痛いって言えなかった」となかいさんのセリフと共に思いだし*1、「あ、もしかしてなかいのジモッピ友が出てるシーンてここ?」とか思ったり、わー泥沼さーん*2!とか思ったり(裏話ではない)…なんであんなに裏話聞いちまったんだ!とちょっとばかし後悔もしましたけど、映画自体は良い。良かったよ。


前評判が良過ぎたから実際見て「ああ…思った程でもなかったな…」なんて感じちゃったらどうしようとか変な心配してたんですが、そんな心配いらなかった。これ「中居が演じてる」のが良い風にも悪い風にも作用した気がします。もっと客観的に見るには中居じゃない方が良かったよなぁ、でも中居主演じゃなかったらそもそも見にいったかどうかもわからないし…と、その辺は“完全な一般目線では見れない”というヲタのめんどくさい部分なんですけど、素直に見て良かったと思える作品でした。中居があれだけキャンペーン頑張ったり宣伝に力入れてたのもわかったよ。あ、泣き所はたくさんあったけど泣きませんでした。正確に言うと我慢してたんですけど。わたし「人前で泣かない」というポリシーのもと生きてますので(鉄の女)。ただ最後の方は鼻水ズーズーだったけどね!(汚い)あ、私が最初にうっかり泣きそうになったのは何を隠そう大西さん(つよし)刑執行の日のとこでした。つよしってほんとすごい。たたずまいから何から大西さんの人生が見えてくるようで、さすが上手いなって改めて思ったよ。
そしてやっぱり豊松が家族へ当てた手紙を書く所は圧巻だったな。中居さんの目力が遺憾なく発揮され、手紙を書いてるだけなので派手な動きは一切ないんだけど凄まじいシーンでした。でも目つきはもうほんと鬼のようにするどいのに、それを読み上げる声がすんごい優しいのね。「もう人間は嫌だ。貝になりたい」とは言うものの、やっぱり完全に人間に絶望しきってる訳じゃないし、どっかで信じている所が残ってるんだろうなと思えて、その根拠が家族への愛や受けてきた愛情なんだと思います。抜け殻の様になってからもずっとずっと握り締めていた家族の写真も最期の瞬間には見る事が出来なくってさ・・・・・・なんだよもう最後まで悲しすぎる。・・・そうだよな。戦争なんて最後まで悲しいだけなんだよ。そしてそう遠くない過去に本当にあった事なんだというのを心に刻まなくちゃいけないよね。戦争の悲惨さなんて今まで勉強したり、それこそ何回もドラマ映画で見てそれなりにわかってるつもりだけど、こうして改めて確認することが大事なんだよね。絶対に風化させたり忘れ去ったりしてはいけない事だから。ラストの方に、豊松が処刑された事をまだ知らない房江(仲間ちゃん)が空を仰ぎ見るシーンがあるんですが、その表情を見たらこんな絶望的な状況でもいつか光は差すのかもなと感じました。あんなに残酷な最後なのに、わずかながらの希望を感じられたってすごいと思うんです(ていうかそう思わないと泣きそうだったというのもあるけど)。人の「乗り越えられる力」の強さを信じたい。
正直内容的に見るまで相当腰が重かったけど、なかいさんがこういう大切な事を伝えられる良い作品に巡り合えてほんとうに良かったなと思います。改めてお疲れ様でした。あ、今度お芝居する時はぜひ(ヤッタマンレベルで)笑えるおもしろい役の正広ちゃん*3が見たいな^^え?次のお芝居ってもしかしてすまっぷの映画^^?
なんかえらい長くなりましたけど、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

*1:だってこの話10回ぐらい聞いた気が

*2:梶原 善さん@ナニ金

*3:(C)豊さん