グローブ座に 行ってきました(旅先の土産物名風)

ブルーノさん見ーてきーたよー。以下ネタバレありなので隠します。


まずグローブ座ってここまで小さかったっけ…と、記憶が彼方のウン年ぶりだったので(しかも1回しか行った事ない)その狭さに改めてビビり、席にも「こんな近くで…!」とビビり、入る前にファミクラの来場特典受付?っつーのをなんか場の流れでしたんですが*1、受付の女の人の対応がものっっそい冷たいっつーか素っ気なくてそれにもビビり、開幕直前の客席の妙な静けさにビビり、とにかく始まる前から意味もなくビビりまくってました(チキン)。席が1階の舞台から近いっちゃ近いですが前すぎず後ろすぎず、しかも丁度真正面の列でとても見易かったのが非常によかったです。あれ前過ぎると疲れそうだし(色んな意味で)全体が見渡せなそうだし、今回の席で十分すぎるほど十分でした。肝心の舞台ですが、生の舞台っていうもん自体が初心者中の初心者な私なので他の演出方法とか小難しい事とは比べようがないんですけど、とにかく舞台がくるくるとよく回り場面転換が忙しい舞台だったなーという印象。なんか自分がどこにどう移動すんのかわかんなくなりそうだよねあれ*2。「あれ?もう着替えてる」とか、「いつの間にあそこに…」とかそんな所に感心してたのが多かったような。話は原作の方に忠実だったので、映画しか見ていなかった私にはその違いも楽しめました。映画ではガイはブルーノ父を殺してないし最後捕まりもしないんだよね。お話も中だるみみたいなのは感じませんでしたが、ちゃんと見てないと置いてかれそうなくらいスピーディ。あと二宮ブルーノ早口なー。とにかくガイと出会った初っ端の場面から捲し立てるように話してて正直「今なんつった…?」って所もあったりで、見てるこっちが舌噛みそうだったわ。最初のうちはそれこそ「ブルーノさんタバコ吸ってる!!」とか「ガウンから覗く鎖骨!!」とか「若干ちびっこギャング*3だけどスーツ素敵!!」とか「微妙に羽織ってるコートがデカい!!」とかそういう萌え的な目線から見てましたが、後半はもうチャールズ・ブルーノが壊れて行く様から目が離せませんでした。歩き方も目線の動かし方も指先の動きも全部それを表現してて、そんな場面で「生で見てるんだよな今…しかも双眼鏡なしに指先まで確認できる位置で…」と急に妙に客観的になったりと、とにかく不思議な感覚だったなぁ。ガイもどこか中途半端な「善人」のまま終わってた映画版より、この舞台*4のガイの方が人間臭くて見ていて引き込まれた。男女愛に、異様なまでの親子愛、そして何より境遇や性別を超えた人間愛を感じる事の出来るお芝居でした。ラストもなぁ…切ない。愛情を求め続けたブルーノさんはああやって死ぬ事によって愛情を得られたと実感できたのでしょうか。なんつってわかってる風に締めましたが、舞台素人なりに大いに楽しんできましたよ。単純に二宮をあんな近くで見るのなんてもうないかもしんないし。いやー男前でしたよあの男は。派手じゃないけどいい顔してんなぁとしみじみ思た。子供みたいと思ったらすんんんごい渋かったりするんだぜ…!痺れた。あ、あと話題の内田さんとのチッスシーンは・・・・なんつーかいい意味で何も思わんかったな。「お芝居の一部」として普通に見てた。後から「ああ、そういえばやってたな」ぐらいの感覚で。自分で思ってる以上に話に入って見てたのかも。
で、最後カーテンコール4回あったんですが(え、なに、他の日もこんなやってんの?)、さすがに3回目あたりから「何回やるのw」的に笑ってたよね客席含めみんなww4回目のカーテンコールで二宮の「ありがとうございましたっ!!」っていう生声が聞けたのはもう感無量。こちらこそありがとうございました。こんな機会を与えてもらって、いいもん見させてもらいました。

でさぁ!!(終わりそうで終わらない)パンフレットちょいと麗しすぎやしないか。陶器で作られてんの?あのひと。あとポストカードの写真が「見知らぬ乗客」一切関係なくて噴いたんですが(そんなモンなんですか)、あの黒スーツで後ろ頭が写ってる写真は、後ろ頭担というか「つむじ担」として非常にひゃっほうでしたありがとうございます。

*1:あれ後で何か送られてくるんですか?(知らんとやった)

*2:そりゃ稽古するとはいえ

*3:中居といい私のじたんはちびっこギャングなのが鉄則のようです

*4:ていうか原作?