Inouekabuki Shochiku-mix「蛮幽鬼」


そういえば現在の止めどもない堺厨期の勢いに任せて蛮幽鬼を10日ぐらい前に見てきたんですけど、ガンツだなんだで書き損ねてたので書きます。今日はめでたい雅人の誕生日だし!!(頓に誰担なのかよくわからん今日この頃)しばらく前から「見たい…でもチケットなんてもうないんだろうな…でも見たい…」と念仏がごとく唱えてたんですが、こないだweb松竹でまだ販売してるのを発見。「んなっまだ買えるじゃん!松竹枠GJ!でも一等席しか売ってない…って1まん2600えんもするしっ!!」とそのお値段に(3秒くらい)迷いましたが結局購入。「堺さん出るから」という何ともミーハー舞台初心者*1乙な理由でしたが、1まん2600円に怯まず見に行って良かった…!




とにかく舞台っつーもんを観に行った事が数える程しかないんですけど、新感線の名前は知ってたし一度観に行ってみたいなぁとは思ってたんですね。そこへ不定期に回ってくる堺厨期が重なり、「堺さん舞台!しかも新感線!これはもう今観るべき時!」とものすごい(安易な)運命で行った訳です。行って正解でしためっさ楽しかった!新感線って私みたいな舞台超初心者でも至極入りやすいんでしょうね(まぁ他の劇団がわからないし演目によっても違うだろうから何とも言えませんが)。派手でカッコいい音楽、派手な照明、派手な立ち回り、きらびやかな衣装、プラス各所に笑いの要素。「新感線はとにかくエンターテイメント性の高い舞台」と聞いてたんで、今回生で観てその魅力がよくわかりました。漫画みたいな世界をそのまま舞台で華々しく演じ、演劇になんも詳しくなくても目から耳からどかーんと楽しませてくれる。正直ストーリーどうこうより新感線の勢いと世界を感じてきました。のっけからあの心臓に響くロック調の音楽で「かっけぇぇぇ!!」と心掴まれたもん。3時間半(休憩30分)の長さを全然感じない3時間半だった。
肝心の内容は嫉妬やら裏切りやらのそりゃドロドロした世界なんですが、コミカルな場面も多いしサクサク観られます。事前に大筋のストーリー読んだ時はここまで笑かして貰えるなんて思わなかったし!とりあえずじゅんさんはずるい。演舞場で櫻井くんばりのC&R要求wwwww煽り上手だな〜。アドリブ(たぶん)もガンガン入れるし喋ってない時でも端で小芝居してたりでいちいち面白くて目ぇ放せない。途中からもう登場するだけで面白かったもん。バッサバッサと人が死んでいく中じゅんさん死んじゃった時はそりゃ悲しかったし!あと聖子さんね!聖子さん超かっちょよかったー!そして泣けた。今回の舞台で惚れてもうたよ。稲森さんは前半は「細っせー」以外特に何も思わなかったんだけど(すまん)後半に進むにつれどんどん魅力的になってった。大王とのやりとりもかわいかったし(笑)。主演の上川たかやんさんはドラマで誠実好青年役が多いし中居*2にも「何でそんな爽やかなんですか」ってイジられてるさわやか君イメージだったんで、今回みたいな復讐の鬼は新鮮で迫力ありました。上川さんもあんな腹からどす黒い声出るんだね…!でもやっぱどっか端々に爽やかさがあるんだけど(笑)。監獄入れられて狂ったフリしてた時の声は凄かったなあ。
そんで早乙女太一くんの美麗さはすっごい。見た目も殺陣もすんんんごい綺麗。殺陣は他の方も頑張ってます(って何か上から)。頑張ってるけど太一くんの動きの綺麗さはやっぱ目を見張るものが!正に「流れるような」ってのがピッタリなんですほんと。最初登場した時は女形での舞も見れたし見せ場たっくさんありましたわ。こりゃー人気も出るわな…と納得しましたよ。まだ18歳か…平成ジャンプなんだね…とよくわからない見解を示した所で我らが堺さんですが、蛮幽鬼サイトに載ってたあのビジュアルからしてめちゃくちゃクールな殺人鬼かと思ってたら全く真逆でかわいかったYO。とにかくずーっとあのニヤニヤ。ニヤニヤで全てを表現する男。舞台で他の人が立ち回りしてる時に花道にいる堺さんをチラ見した時もちゃんとニヤニヤしてた。いやこれ当て書きなんだろうけどwあの曖昧なニヤニヤを生で見られて本望ですありがとうございます。ずっとニヤニヤだからこそ真顔になる瞬間の煌めきにもうむひゃーとなりました。殺陣も太一くんと絡むと若干ハラハラしたけど運動苦手ながら頑張ってましたお><とにかく得体の知れない本性の見えないあの感じが最高でした。それから声通るのなー当たり前だけど。やっぱ舞台出身の人なんだねぇ(しみじみ)。ロンゲ堺も意外と推せるZE☆という事で濃度のめちゃめちゃ濃い正味3時間で、話もだいぶ色んなとこ削って詰め込んで作り上げたんじゃないかなぁ…とド素人ながら思いました。今回前から8列目だったんで引きでもう1回見たくなったよ…。前過ぎず後ろ過ぎずで役者さんたちも真っ正面から見れるめちゃんこ良い席でしたけどね。
ところで見終わって一番覚えてた台詞が鹿女(村木よし子さん)が酔っ払って自分の股をまさぐりながら言った「女の又力(またぢから)と書いて、努力の努!!」だった件についてはまぁ…いいよね^^あれは強烈に心に残ります。あと開演前入場したら一番後ろの席に演出のいのうえさん*3が座っててびっくりした。あ、あんな普通に座ってらっしゃるもんなんですね。あー新感線また見に行きたいなーえへへ。

*1:ついこないだまでマチネソワレの意味も知らんかった

*2:「白い影」と「貝」と何気に共演

*3:雑誌で見てお顔は知ってた